書籍『わたしとあなた 小さな光のための対話集』の出版
メディア・コミュニティ「me and you little magazine & club」の立ち上げ
ルミネ荻窪 2023年度 クリエイティブディレクション・コピーライティング
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書籍『me and you の日記文通 message in a bottle』の出版
コロナ禍の約2年間の日記のやり取りをまとめた、交換日記帳のような一冊
me and youが隔週金曜日にお届けしているニュースレター「message in a bottle」で連載中の「日記文通」。me and you竹中万季・野村由芽がそれぞれ日記を書き、お互いの日記にお便りを書いてきた2021年4月から2023年2月までの記録をまとめて、『me and you の日記文通 message in a bottle』という小さな本をつくりました。2023年5月21日(日)に開催した文学フリマ(東京)で先行販売を行ったのち、現在は一部書店さんでお取り扱いいただいています。
たんたんと歩く速度で自分を取り戻し、わたしはここにいる/『ジャンヌ・ディエルマン』と「見えているけど見ていない」/はじめて知った野菜とともに風をきって歩く/『Learning To Love You More』/「五月の風をゼリーにして」/個人と社会の歴史が綴られた、母のノート/家のなかに、小さな海/失った45年、社会化されすぎていない時間間隔/おばあちゃんを踊らせないと
……などコロナ禍の約2年間のあいだやり取りした日記の中から、それぞれ25日分ずつ選んだ50日分の日記を一冊にしています。
本のアートディレクションは、me and youのロゴや、ニュースレターの冒頭のビジュアルを手がけてくださった小池アイ子さん。表紙の写真は、ニュースレターを書き始めた頃にme and youのプロフィール写真を撮った海辺に三人で訪れて撮影しました。めくると交換日記帳のようなデザインで、初めて読んでくださる方はもちろん、ニュースレターで日記文通を読んでくださっている方も、新しい気持ちで今の自分に合ったいつかのわたしたちの日記を発見してもらえたらなと思います。
わかりやすさを少し脇に置いておき、過程を記録し、共有する。抵抗と希望の手段として
「日記文通」は、二人の日記と共に、お互いの日記から考えたことや感じたことにお手紙を添えるという試み。わかりやすい言葉を少し脇に置いておいて、誰に見せるでもない自分のためだけの言葉をまず書いてみること。その言葉を親密な場所ですこしだけオープンにすること。朧げな自分の思考の輪郭を朧げなまま認識し、それを共有することで、個人が個人のままでいながら誰かと生きる未知の豊かさに迷いながら辿り着けるのではないか? という実験の記録です。
スピード感が求められがちな日々において、わかりやすい言葉や、歯切れのよい考えではなくとも、考え中だったり、模索中だったりするその過程をそのまま記録し、共有することからなにが見えてくるか味わってみる。それを繰り返すことで、あのとき言葉にならなかった感情も、確かに存在していたのだと気づき、その経験は自分だけではなく、誰かのなかにもきっとあるものだと思いを馳せることが、社会の凝り固まった枠組みをいつかときほぐすことにつながるかもしれない。そんなささやかな抵抗と希望の手段として始まりました。
日記文通は、me and youのニュースレター「message in a bottle」にて引き続き配信中です。
“揺らいだまま、曖昧で複雑なまま、
生活していける場所をつくるためのささやかな抵抗と希望の手段として”
クレジット:
執筆・編集:竹中万季(me and you)、野村由芽(me and you)
デザイン:小池アイ子
印刷:耕文社
更新日:
2023.12.7
関連URL:
me and youの小さな本『me and you の日記文通 message in a bottle』が完成&一部書店で販売開始
the book “me and you’s diary letter message in a bottle” publishing
maki takenaka and yume nomura (me and you) have been writing a series of “diary letter” in our bi-weekly friday newsletter “message in a bottle”. our diaries from april 2021 to february 2023 put into a small book “me and you’s diary letter message in a bottle”.
the book was first sold at the bungaku furima held in Tokyo on may 21, 2023, and is now available at some bookstores.